ずっと息抜きって、それはダラケすぎでしょ?


「珍しい形態ですね」



先日久しぶりに、オンライン打ち合わせにて



(株)ブライネスという会社を立ち上げた経緯のお話を聞かれる機会がありました。



今年も8月が終わり、気がつけば3期目に入りました。









「待ちつつ攻める」



美容室というのは、基本的には「待ち」のスタイルになります。



絶対ではありませんが、



「集客のために営業で外回りをしている」とか、



「お客様にアポイントを取ってお時間をいただく」とか、



なくはないのかもしれませんが、あまり聞いたことはありません。



お客様に来店していただき、はじめて仕事が成立します。



では、「予約が空いている時は何をしているの?」ということですよね。



どうなんでしょうか?



サロンによりますよね。



それぞれになってしまっていることが多いかな?



  • SNSを更新する。
  • ブログを書く。
  • カルテを整理する。
  • 掃除をする。
  • ご飯を食べる。
  • 練習をする。


そうですね、なんだかんだできることはあります。



しかし、少なくともes,Groupではそれらは強制にはしてません。



やりたくてやっているのではない場合、やらされたらストレスにもなるでしょうし。



やったからといって直接的な結果を感じることも残念ながら即効性はあまりない気がします。



何事も継続して初めて、「放物線状に結果につながる」ことはあると信じていますが。











「それが一番難しい」



もちろんその時間を有効に使っている人もたくさんいると思います。



しかし、誰もがそれをできるわけではありません。



「選択に迷ったら、難しい方を選べ」


とても好きな言葉ですが、今の時代、自分という敵と戦って勝ち続けることが決して良いとも限りませんし。



価値観が皆違って当たり前だと感じるからです。



難しいところです。











「試してみよう」



(株)ブライネスを立ち上げた理由の一つには、



「その空いた時間、なにか有効に使えないかな?」ということがありました。



美容師さんの中には、





  • パソコン操作が得意だったり、
  • スマホ操作が得意だったり、
  • SNS活用が得意だったり、
  • イラストが描けたり、
  • カメラが扱えたり、
  • 動画編集ができたり、
  • ロゴや名刺のデザインができたり、




実は色々とスキルを持っていることも珍しくありません。



そしてなにより、それを「好きでやっている」という部分が重要です。



なおかつもともと「接客業」ですから、仕事にしたときにも対応力スキルがあるわけです。



身近な景色を見渡すと、「うちも例外ではないかな?」と思いました。



「空いた時間にそのスキルを使ってみては?」


というのが最初の発想です。



スキルとは「価値」だと思っています。













「それって価値があるんじゃない?!」



何でもかんでもではありませんが、



「そのスキルを別の会社立ち上げるから売ってくれないか?」ということですかね。



仮に特にスキルがない場合でも、決して強制はしないですが、



会計作業やなんやかんやと、求めてさえもらえれば仕事はいくらでも作れます。



「空き時間でできる程度の仕事として」ですので、



基本的にはサロンの就労時間内でできる仕事です。



もちろん美容師としてすでに仕事としてはそれだけで成立してますから、



そのままでも全く問題ないわけです。



休みの日にコンビニでバイトしたとしても、



「労働力の時間売り」になってしまうので限界はあるし、



理想としたのは



「仕事は仕事として目一杯にして、休みは目一杯休もう!」ということでもありました。



あくまでも「自分基準の幸せ」を感じて欲しい。


人と比べなくていいと思っています。









「予想外の副産物」



結果、労働環境で改善できるところは改善できてきていることにも繋がりました。



週休2日や日曜休み。



家族と一緒に夕飯をいただきながら、



なんとサザエさんが見れるという、



かつては考えられなかったことも可能になりました。



おかげで4番目の末っ子とはコロナもあって過ごす時間が長く、



抱っこをたくさんできています。



ジャンルの違う会社を作ったことで、



サロン自体にもいくつか変化が起きました。



今までは当然だった仕事の一部。



例えば、



「レッスンを夜残ってみてあげる」とか、



「材料の発注作業」とか、



「スタイル撮影」とか、



「ヘアモデルさんのヘアメンテナンス」とか、



そういったものにも「価値」をつけることの意識が生まれました。



具体的には労働時間はそのままに、



いろいろな作業に「手当がつく」ということを当たり前にしたことです。





それまでよりも収入が増えたスタッフがいるというリアルが結果だと思っています。








「息抜きがずっと続くという理想」



今後の(株)ブライネスの向かう先ですが、



また新たな展開がある気がしてなりません。



「自分の好きなように仕事をする」ためには、


「自分が全然好きでないことをたくさんしないといけない」のだな。


ということがわかってきました。



僕は自分に勝ち続けたい派のようです。



美容師に関しては、



個人的に考える範囲では、



たぶん「この仕事が好き」だけでもやっていけそうな気がしているので、



美容師という仕事の息抜きに(株)ブライネスをやり、


ブライネスという仕事の息抜きに美容師をやる。




「息抜きが仕事になる。」





「だらけるためにダラケない」



一生続くかも?しれない。