After CORONA


デスクワークをしていると、ノリが良いときは数時間パソコンに向かっていることもたまにあります。



そんなときは決まって、一仕事終え、しばしの休憩に入ると、色々なことが頭に浮かんできます。



今日は二つの会社経営をしている立場として



“After CORONA”について色々と考える回路だったようで。


コロナ後って、



本当に都会を捨てる人増えるんですかね?







目の前の問題に追いかけられると見えなくなりがちなこと。



例えば「目先の利益を追うことほど、長期的には大した問題ではない場合が多い」



ここで言う「利益」とは、もちろんお金のことも含みますが、



「人」や「時間」、「心の余裕」という意味での利益も含みます。



経営者としては当然、先を予測して、足元ではなく、少し目線をあげる必要があると、



自分に言い聞かせています。









会社はもちろん一人ではないので、



ある判断のもと、立場上さまざまな指示を出したりもします。



しかし、「目線が先にある判断」をした場合、



違和感を感じる社員もいるかもしれませんね。



そんな時、おろらく「信頼」という言葉が必要になるのだろうと思います。



これだけは日常的な積み重ねでしか得られるものではないので、



基本的にその指示に説明が多く必要な場面があるということは、



信頼が足りていないと言うことなんだろうと学んでいます。



そう言う意味では、



「了解です」と言う言葉が即答で返ってくると、とても助かりますし、



「責任は俺が取る」と覚悟も決まります。









未来に目を向けるということは、



色々予測をすると言うこと。



例えば、コロナが落ち着いてきたとして、



世の中のウィルスや細菌に対する敏感な意識というのは以前のような感覚に戻るのだろうか?



僕の予測としては「No」であると予測しています。



少なくとも、収束後も短期的には今の予防対策と、新たなスタンダードが混在する形になるだろうと考えています。



美容師としてはかつて、熱があってでもサロンに立つことが美徳とされてきた背景もあり、



多少の体調不良でシフトが変わることなどはありませんでしたが、



少し目線を上に向ければ、その先の「信用の価値」に重きを置くことも必要だと判断できます。



もちろん目先の売り上げや、個人で言えば給与や、色々失うものもありますが、



少なくとも、個人の利益はできるだけ損なうことはないように守っていくことが代表の責務です。



そのための指示であり、信頼であり、社員であることのメリットでもあると考えています。







ほんの1年前であれば、クライアントのお客様との打ち合わせに、



「zoomでの打ち合わせも可能です」なんて失礼にあたると考えていましたが、



今となってはそれが礼儀だったりもします。



「パソコンとかネットとか苦手なんです」とか、



「クレジットカードって怖くないの?」と言っていた時代が

少し懐かしいくらいですが、そんなに前の話ではない。









食材の調達に関してはまだまだ店頭購入が主流となると予測できますが、



参入数から見てもデリバリーの利用頻度は高まるのではないかと思います。



しかし、物販はというと、



大手ネット販売各社の業績を見れば未来予測はしやすく、元に戻る理由すらない気がします。



県内でも流通に新たな動きが見られますし、送料と配達時間に関しても内地と差は無くなっていくのでしょうし。



消費はある程度絞り気味になると予想していますが、



だからこそのリセール販売の伸び率も見逃せません。



再販業を個人が副業にできる時代です。



どちらにしても、「ECショップ」という仕組みを持つ店舗は増えていくのではと予測しています。



大手さんだとその手数料の高さで利益なんて残りませんし。



ちなみに、es,Groupは9月よりアプリが一新され、EC機能を持たせる予定ですので、



お客様は自宅に居ながらにサロンの商品を待つことができるようになります。









(株)ブライネスとしても、問い合わせが増えてきたため、



BASE、カラーミー、shopifyといったECのプラットフォーム構築を扱うようになりました。



ただそうはいっても、



買い物とは、ただ物を買うことだけが楽しいわけでない。



ウィンドウショッピングって今でも使うのですかね?



「一人でぶらぶら」



「彼氏や友達とワイワイ」



「家族と帰りには食事をして」



そんな「時間価値」はなくならないでほしいですし、なくならないでしょう。



その「白黒をつけない」感じが、ネオスタンダードなのだろうと



そう考えたりしています。







小学校ではタブレットが配られました。



オンライン学習にも、子供たちは柔軟に対応できているようです。



緊急事態宣言がない時は、友達と外で遊んでもいるようです。



この子達が10年後、日本の社会で業をなします。



友情のあり方や、コミュニケーションの形。



仕事という概念すら、おそらく新しい感覚で生きていくことになるでしょう。



どうなるんですかね。



子供たちと会話をしたり、



様子を観察したりすることで、見えてくる朧げな未来もあります。







少なくとも、明るい未来だと予測していますし、そうしなくてはと思います。



では美容室はどうなっていくのか?



人と会うことで得られる情報や、



話すことで得られる共感や、



素敵に変わることで得られる自己肯定感など、









これらを叶えるのに最適な空間。



それが美容室です。







少なくとも、ECショップでカットはできませんし、



対面であることの価値を守ってきたサロンは、更に付加価値が高まると予想しています。



というか願っています。



結局「願うのかい!」って感じですが、



そりゃそうです。



予想なんて、十中八九外れるのがお決まりですので、



考えて考えて、



願って願って、



都度の判断を繰り返す。



少し目線を上げながら。



一人にならない限り、それが自分の責務だと。